単冠湾の竹提督

検証ソースの避難と試した編成を記録するためのブログ @kancolle_aki

大口径フィット砲大全(仮)

はじめに

最終更新1月11日

今までまとめサイトTwitter(X)のタイムラインで「これ一本見ればOKみたいな記事が欲しい(日本語で)」といったようなコメントを多数見てきたので、この記事では過去のフィット砲検証や私自身がやった検証を参考に23年11月段階で私が知っているフィット砲のすべてを書いていきたいと思います。

※以前の記事では艦種ごとの補正を艦種共通補正と書いてきましたが今回からは攻略日wikiの記述に合わせて基本補正と表記します。

↓以前の記事(大和型改二に限定したやつ)

大和型改二のフィットを読み解きたい - 単冠湾の竹提督

↑記事のサムネ用画像↑

前提知識編

基礎編です

・別系統の主砲を積むと補正値はそれぞれ加算だが、同系統主砲を複数積むと 補正値×√搭載本数 になる

例:金剛型に41㎝(フィット命中-5)と46㎝(-10)を積むと  (-5)+(-10)=-15

46㎝(-10)を2本積むと (-10)×(√2)≒-14.1

なのでマイナスフィットの主砲は中途半端に混載せずに同系統の重い砲2本積んだ方が命中高いことが結構ある

ケッコンカッコカリをした戦艦のマイナスフィット補正は0.6倍される

例:金剛型に46㎝砲を2本積むと約-14の補正があるがケッコンをすると-10×√2×0.6≒-8.5

主砲のグループ分け

主砲分類 備考
35.6㎝系 金剛型などが持参する35.6㎝砲系とビスマルクの38㎝砲系が含まれる
38㎝四連系 リシュリュー級が持参する38㎝四連装系は38㎝連装砲とは別分類
381㎜系 イタリアローマの持参する超長主砲、ウォースパイトが持参する38.1㎝がこの分類に含まれるかは不明
41㎝系 16inchと書かれている主砲はmk.7以外この分類
16inch mk.7 巡洋戦艦に乗せた時のみ41㎝と別系統扱いとなるが、低速戦艦と航空戦艦に乗せる場合は41㎝系と同じ系統扱いになる特殊な分類を持つ。
試製46㎝連装砲 ほかの46㎝主砲とは別系統扱い
46㎝三連装砲系 新表だと46㎝と46㎝改はサンプル不足で別系統主砲扱いになってたので調べたら46㎝と46㎝改は同系統主砲扱いでした。
51㎝系 51㎝砲は全て同じ分類扱い
分類不明 ガングートの30.5㎝砲、カブールの305㎜と320㎜、ウォースパイトの38.1㎝系、ネバダの14inch系
持参艦にしか積まれないからDBに情報が集まらないし実用性が無いから個人の検証勢も調べないため分類が分からない
旧表では30.5㎝と38.1㎝は35.6㎝と同じ区分扱い

最近ネバダ砲が実装されたがこれも新しすぎて私には分からない、23夏イベで特効が付いた時にどれだけDBに情報が集まったか気になる

46㎝改は新表だとサンプル不足で確定できないとしていますが、暫定的別分類になっていたので分けてます、新情報出たら書き換える

調べたら同系統主砲扱いでした

基本補正

フィット補正値は艦種ごとに共通の補正があり、さらに後述する○○型ごとに個別の補正が存在しそれが合計されてフィット補正が決まる。基本補正には巡洋戦艦、低速戦艦A群、低速戦艦B群、航空戦艦A群、航空戦艦B群の5分類があります。(ガングートは低速だが巡洋戦艦扱い、未改装カブールは不明)

※記事内で単に低速戦艦補正、航空戦艦補正と書いた場合はA群のことを指します

※以下低速戦艦と表記した場合はガングートと航空戦艦を除いた速力低速の戦艦のことを指します。

通常ケッカリ艦の補正0.6倍はマイナス補正だけですが381㎜系はケッカリするとプラス補正まで0.6倍される仕様が確認されています。

38㎝四連装系は細かい数値が不明、どの艦種でも±0?(旧表より)

私的に今回の記事で一番見て欲しいところです

巡洋戦艦補正

速力高速の艦全てとガングートが巡洋戦艦扱い

主砲分類 基本補正
35.6㎝系 4×√(本数)
381mm系 -2×√(本数)×ケッコン補正
41cm系 -5×√(本数)×ケッコン補正
16inchMk7系 -5×√(本数)×ケッコン補正
試製46cm連装砲 -7×√(本数)×ケッコン補正
46cm三連装砲系 -10×√(本数)×ケッコン補正
51cm系 -10×√(本数)×ケッコン補正

16インチ主砲の中でmk7だけ別分類

低速戦艦A群補正

大和型とネルソン改以外の低速戦艦は全てA群

主砲分類 基本補正
35.6㎝系 2×√(本数)
381mm系 2×√(本数)×ケッコン補正
41cm系 2×√(本数)
試製46cm連装砲 -3×√(本数)×ケッコン補正
46cm三連装砲系 -7×√(本数)×ケッコン補正

16inch系は全て41㎝系に含まれる

低速戦艦B群補正

HP>92の低速戦艦(大和型およびネルソン改のみが当てはまる)

全ての基本補正が±0

航空戦艦A群補正

大和改二重以外の航空戦艦は全てA群

主砲分類 基本補正
35.6㎝系 4×√(本数)
381㎜系 2×√(本数)×ケッコン補正
41㎝系 2×√(本数)
試製46㎝連装砲 -3×√(本数)×ケッコン補正
46㎝三連装砲系 -7×√(本数)×ケッコン補正

航空戦艦B群補正

(23年11月現在大和改二重のみ)

主砲分類 基本補正
35.6㎝系 4×√(本数)
381mm系 2×√(本数)×ケッコン補正
41cm系 2×√(本数)
試製46cm連装砲 -5×√(本数)×ケッコン補正
46cm砲系、51cm系 -8×√(本数)×ケッコン補正

他の航空戦艦と46㎝砲あたりの補正値や主砲分類分けが少し異なる

46㎝系と51㎝系は全部まとめて同系統主砲扱い

個別補正

史実の船体サイズや搭載砲によって基本補正とは別に個別のフィット補正がついています。

旧表などDB検証ではないものには*を付けます(DBを使わない検証はどうしても件数の問題で精度はどうしても落ちてしまう)

発見されてるやつは全部書くつもりですが半分以上実用性が微妙な補正なので赤字の補正だけ覚えてくれれば十分です。

  主砲分類 個別補正 基本補正+個別補正 コメント
金剛型 35.6㎝ 3 7 今までは35.6㎝砲は火力不足のため41㎝系や46改を積むことが多かったが35.6㎝改三/改四が実装されたことで火力と命中が両立可能になった
ビスマルク&V.V級 381㎜ 3 1 マイナスフィット補正が少ない超長主砲であるが素命中の低さやケッカリで命中が下がる仕様が個別補正にも及んだりで実用性は低い
リシュリュー 38㎝四連系 2 2? 巡洋戦艦に41㎝系を積む人が多いと思うがリシュ級の場合は他の高速戦艦と比べて41㎝砲のフィットが悪いので
41㎝系 -2 -7

ランカーやイベで貰った38㎝四連deuxを積みたい、未改修の四連改しかないならダコタ砲より46改2積みの方が良さそう

アイオワ mk.7 7or6? 2or1?

仮説A:+7の個別補正があるがケッコンすると個別補正が0.6倍されてしまう。

仮説B:+6の個別補正でケッコンしても個別補正が減少しない

mk.7 GFCS 14or12? 9or7?

同上、これもケッコンで命中が下がる+14なのかケッコンで個別補正が下がらない+12なのか不明
新表で確定していない部分なので確定したら更新します

実戦では細かい事考えずにmk7系積んでおけば良さそう

ガングート 30.5㎝系 12 12
41㎝系 -4 -9
46㎝ *-8? -18? 旧表より
カブール 30.5㎝系 *13? 13? 一部の条件で命中キャップに触れてたので参考記録
305㎜系 12 12
41㎝系 -4 -9 スプレには乗ってないけど多分mk7も若干マイナス補正があると思います(自分調べ)
46㎝改 *-8? -18?

ガングートとかと同じで未婚に積むのは厳しい

長門 41㎝系 2 4
51㎝系 -5 -5

陸奥長門より51㎝砲のフィットが若干悪いようだが現在のサンプル数では断定できない

長門改二 41㎝系 3 5 長門改二だけ陸奥改二や長門改と比べてフィットが若干優遇されています
41㎝連装砲 4 6 初期装備の41㎝連装砲には別で補正が乗る、素火力が低いのであっても使わない
大和型 試製46㎝ 3 3 大和改二/重以外の大和型は基本補正を持たないので大和型個別補正がそのまま乗る
46㎝ 3 3
46㎝改 7 7 46㎝改が強いと言われる理由の1つがこの大和型補正+7です
15.5㎝副砲 2? 2? 件数が少なく詳細な数値は不明
大和改二 試製46㎝ 3 -4 個別補正はどの改装段階でも同じだが改装によって艦種補正が変わってしまうので念のため追加
46㎝ 3 -7
46㎝改 7 -3 46㎝改(-3)+51㎝(-10)≒-13  51砲(-10)×(√2本)≒-14.1 46㎝改+51㎝砲と51㎝2本積むのはフィット命中的に大差ない
15.5㎝副砲 2? 2?
大和改二重 試製46㎝ 3 -2
46㎝ 3 -5
46㎝改 7 -1 航空戦艦B群は46㎝、46㎝改、51㎝が同系統主砲扱いなので46改+51砲で積んでも-4にしかならない
15.5㎝副砲 2? 2?

個別補正で新表と旧表との主な違い

アイオワ砲の記述は大きく異なる、旧表だとアイオワ×GFCSは-2、アイオワ×mk.7は-5になっておりケッカリすると命中が下がる記述もなかったはず。

・伊勢型改二は41㎝改二系に+6の補正があるとしていたが新表では確認できず。

HP>92の低速戦艦について

耐久初期設定でHP>92の低速戦艦(not航空戦艦)はプラスもマイナスもあらゆる低速戦艦補正を持たない、これは未改装大和型がHP93だったことに由来すると思われる。

耐久改修やケッコンで耐久93にしてもフィット補正は変わらない

ここではネルソン級と大和改二/重について紹介します。

ネルソン級

ネルソンはHP93の低速戦艦であるため基本補正を持たない、一方ロドニー(HP92)は基本補正をもっている。

↓ネルソンが持っていない46㎝改のマイナス補正をロドニーが持っているか調べた検証

ネルソン級は旗艦に置いてタッチ発動させるときは超長主砲を持たせることが基本となるがロドニーは46㎝改に低速戦艦補正の-7がかかるため旗艦に置くならネルソンの方が強い

また、超長主砲を使わない運用の場合はロドニーはネルソンに無い低速戦艦補正の41㎝砲+2を持っているはずなので一概にロドニーはネルソンの下位互換とは言えない(知ってて役に立つ機会はそんなに多くなさそう)

高速戦艦金剛型が46改2積みする時代なのに低速戦艦のロドニーにわざわざパスタ砲積むのは非推奨です。

大和型改二/重

大和型(大和改二/重除く)はHP>92の低速戦艦のため基本補正が無くなり大和型個別補正がそのまま乗るため46改を+7で、51㎝砲を±0で運用できる。

一方、大和改二/重は艦種が低速戦艦から巡洋戦艦や航空戦艦になるため大和型でありながら46㎝砲などにマイナスフィットを持っている。

公式Twitter(X)で大和改二重は51㎝砲に重量ペナルティを持たないと記載されていたが回避のマイナス補正が打ち消されてるだけでフィット命中は下がっている

フィット補正計算の例

フィット補正値=基本フィット砲補正〔補正値×√(本数)〕の総和+個別フィット補正〔補正値×√(本数)〕の総和 (攻略日wikiより)

主砲1 主砲2 計算式 未婚時補正 ケッコン時補正
大和改二重 51㎝三連装砲 51㎝連装砲 -8√(2)×ケッコン補正 -11.31 -6.79
51㎝三連装砲 46㎝三連装砲改 -8√(2)×ケッコン補正+7√(1) -4.31 0.21
46㎝三連装砲改 46㎝三連装砲改 -8√(2)×ケッコン補正+7√(2) -1.41 3.11
46㎝三連装砲改 46㎝三連装砲 -8√(2)×ケッコン補正+7√(1)+3√(1) -1.31 3.21
主砲1 主砲2 計算式 未婚時補正 ケッカリ時補正
金剛型 35.6㎝連装砲 35.6㎝連装砲 4√(2)+3√(2) 9.899 9.899
35.6㎝連装砲 41㎝連装砲 {4√(1)+(-5)√(1)×結婚補正}+3√(1) 2 4
41㎝連装砲 46㎝三連装砲 {-5√(1)+(-10)√(1)}×結婚補正 -15 -9
46㎝三連装砲 46㎝三連装砲 -10√(2)×結婚補正 -14.14 -8.48

実践編

理論は分かったが具体的に何積んだらいいか分からないって人は下の記事に考察を書いています。

理屈分からなかったって人も記事内でオススメされてる積み方通りにすれば大きな間違いは無いと思います。

(日本戦艦分の記事しか書いてないので申し訳ない)

海外戦艦編書きました

akkun-take.hatenablog.com

akkun-take.hatenablog.com

まとめ

いかがでしたか?自分の知っているフィット砲のすべてを書けたと思ってます。

新しい情報が入ったら随時更新していく予定なので皆様の検証待ってます(間違った記述があったら教えて欲しい)

↓に検証ソース貼ってるから時間あれば

出典とか

軽い用語解説を含みます

旧表

以前から使われていたフィット砲研究会のスプレッドシート

作られたのは私の着任(2020年春)より前だしアカウントが消えてるソースも多いので個人的に分からないことが多い

フィット砲研究会 - Google スプレッドシート

新表

@Divinity_123さんが発表したDB検証、今回の記事の大部分はこれを元に作成している

BB Fit Bonus Test (February 2023) - Google スプレッドシート

wikiの「命中と回避」のページ

命中と回避について - 艦隊これくしょん -艦これ- 攻略 Wiki*

改式

vita版艦これ改での計算式、艦これ改で多くの計算式がぶっこ抜かれたおかげで検証が大きく進んだ。

DB

データベース、一部専ブラを使ってる人は設定から送信有りにしてくれると検証が進むのでぜひ

カブールのフィット補正は↓から大まかな数値が分かります(基本私が500件程度回っただけなのでそこまで精度高くない)

カブールのフィット砲検証 - 単冠湾の竹提督

46㎝と46㎝改が同系統主砲扱いか調べるやつ